サステナビリティ SUSTAINABILITY

人財活用 HUMAN RESOURCE

人的資本の価値最大化

当社グループは、社員は会社の財産、すなわち「人財」であるとの考えのもと、人財によって成長してきた歴史と、社員の自由な発想を尊重してきた企業文化を大切に継承するとともに、当社グループが必要とする人財の育成と人事制度の整備、働き方改革の推進により人的資本の価値最大化に取り組んでおります。
人的資本に係る投資、主要部署における責任者以上の職位の任免、ならびに重要な労働条件の基準に関する決定および変更については、取締役会に付議し承認を受けております。また、その他の一定職位以上の社員の任免や健康経営推進をはじめとする人的資本に関する各施策についても適宜、取締役会で報告を行い、監督を受けております。
人的資本におけるリスクについては、労働災害の発生、役職員による法令違反行為、人材流出等が挙げられますが、安全および衛生や災害補償をはじめとする各規程を定めるとともに、コンプライアンス研修の実施、人事制度の充実、職場環境の整備等を通じてリスクの発現を防止しております。

●人材育成方針
当社グループは、コーポレートスローガン「全ては健康を願う人々のために」を羅針盤として、グループにとって必要な人財を①キャリア開発と研修強化、②人事制度の整備、③働き方改革の推進により育成します。

当社グループが必要と考える人財は以下の通りです。
・高い倫理観を持ち、基本行動を遵守し続ける人
・自ら考え、学び、失敗を恐れず自由な発想で挑戦する人
・質の高い提案とコミュニケーションが行える人
・取引先(顧客、自治体等)や、社内他部署と連携できる人
・グローバルに活躍できる人

●社内環境整備方針
人財育成・研修
●階層別・職種別の研修プログラムの充実
●プロジェクトへの参画や、外部への出向など挑戦する機会の提供
●リスキリング、個人資格取得への支援
●プロフェッショナルの育成
人事制度の整備 ●ダイバーシティ&インクルージョン
●シニア層の活用や優秀な人財の中途採用
●キャリア開発の強化
●適所適材の人員配置
働き方改革の推進 ●DX推進によるペーパーレス化
●定型業務のアウトソーシング化
●社員のライフイベントに応じた勤務体制の充実
●更なる職場環境への整備

各種研修制度により人財を育成しています

当社では、顧客のニーズに対して顧客支援システムを提案し、成果を出せる社員を育てる「MTP(Medical Total Planner)研修」をはじめ、キャリアに合わせた研修を実施しています。

<主な研修>
医薬品卸 ●MTP研修 ●シニアMTP研修 ●MS販売活動・教育支援サービスシステム「MS@」
●資格取得支援制度 ●リスキリング研修 ●新人MSフォロー研修 ●新任管理職研修
●新任営業課長研修 ●営業所長研修 ●コンプライアンス研修 ●独占禁止法研修
調剤薬局 ●疾患別研修(高血圧/糖尿病/脂質異常症/呼吸器疾患/リウマチ/腎症/緩和)
●専門薬剤師試験対策講座 ●薬剤師向けWebラーニング ●薬局共創未来セミナー
全社合同 ●新入社員研修 ●未来創研大学

性別、国籍等を問わない幅広い人財活用を行っています

当社グループでは、性別・国籍・年齢等を問わない幅広い人財活用と、社員の個性や能力、チームワークを尊重することで、自由闊達な企業風土を醸成しており、女性・外国人・中途採用者の管理職への登用等で制限は設けておらず、多様性の確保に取り組んでおります。
現状、当社における女性従業員の割合は41.7%、管理職に占める割合は16.0%となっております。2024年6月末現在、取締役2名、執行役員2名の女性を登用しております。また、卸売事業子会社の東邦薬品株式会社においても3名の女性を執行役員に登用しており、女性従業員の割合は24.0%となっております。調剤薬局事業のファーマクラスター株式会社においても女性役員1名を登用しており、女性従業員の割合は78.8%となっております。
※東邦ホールディングスおよび東邦薬品の女性従業員比率については、有価証券報告書記載の算出方法に基づき算出しております。

多様性確保に向けた社内環境整備方針

顧客価値を創造できる人材を育成するプログラムを整備しております。性別・国籍・年齢等を問わない幅広い人材活用と、社員の個性や能力、チームワークを尊重することで、自由闊達な企業風土を醸成し、今後も持続的な成長による中長期的な企業価値の向上とコーポレートブランドの確立を目指し、人材育成に取り組んでまいります。

・社員が心身ともに健康でやりがいを持って働ける職場環境の構築
・女性が働きやすい環境整備、定年後の再雇用、障がい者雇用の推進、研修制度の充実
・全従業員が多様性について正しい知識を持ち、理解を深め、状況に応じて適切な対応ができるよう、各種研修や社内報・ポスター等を通じた啓発・情報提供の実施

女性活躍推進法に基づく行動計画(2022年4月提出)

女性活躍推進法にもとづいた行動計画を策定しています。

1.計画期間  令和4年4月1日~令和9年3月31日

2.当社の課題
(1)管理職に占める女性比率が11.2%と低い。
(2)女性の平均勤続年数は13.6年で、男性の19.6年より低い。

3.目標
課題(1):管理職に占める女性比率を30%以上にする
課題(2):女性の平均勤続年数を現在より2年以上延ばす

4.取組内容・実施時期
課題(1)
①男女の区別なく活躍できる組織体制を構築するとともに、職種間異動等により、女性社員のキャリア形成を支援する。
②キャリアデザイン研修や管理職育成研修をはじめとする、女性リーダー育成プログラムの実施。
課題(2)
①利用できる両立支援制度について社員、管理職への周知を徹底する。また、社員の子育てや介護と仕事の両立をサポートするための各種制度のさらなる充実を図る。
②年次有給休暇の取得を推進する取り組みをより積極的に行う。

女性活躍に関するデータ(東邦ホールディングス株式会社単体)

取締役構成
(人)
項目 2022年7月 2023年7月 2024年7月
男性 8 8 7
女性 1 1 2
執行役員構成
(人)
項目 2022年7月 2023年7月 2024年7月
男性 9 9 9
女性 3 3 2
(%)
項目 2021年度 2022年度 2023年度
女性管理職比率 11.4 16.5 16.0
新入社員に占める女性の比率
(%)
項目 2021年度 2022年度 2023年度
新入社員に占める女性の比率
※東邦ホールディングス、東邦薬品
63.4 61.0 48.4

子育てと仕事の両立をサポートしています

「ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)」の取り組みの一環として、乳幼児を抱える従業員の負担軽減と、より働き易い環境を整える為に、物流センター「TBC札幌」の施設内に「みらい保育園」を開設し、2016年10月から運営しています。政府が推進する「仕事・子育て両立支援」に参加し、今後も社員が柔軟に活き活きと働ける環境づくりに取り組んでいきます。

障がい者雇用を推進しています

2023年4月から障がい者法定雇用率が2.5%に引き上げられました。東邦ホールディングス株式会社における障がい者雇用率は2023年度で3.16%となっております。調剤薬局子会社である株式会社ファーマみらいの薬局ファーマシー・フォー・ファーマシーズでは、障がい者雇用に積極的に取り組み障害者の自立と地域福祉に貢献したとして、世田谷区及び世田谷区障がい者雇用促進協議会より感謝状を贈与されました。今後も取り組みを強化してまいります。

障がい者雇用率
(%)
項目 2021年度 2022年度 2023年度
障がい者雇用率 2.77 3.63 3.16

健康経営を推進しています

私たちは医療・健康・介護分野に携わる企業として、社員一人ひとりが自身の健康と向き合えるよう環境を整備してまいります。

<健康経営宣言>

 

当社グループは「全ては健康を願う人々のために」とのグループスローガンを掲げています。
患者さまの満足度を高めるべく顧客価値を創造し、生活者の健康の増進と快適な生活の実現に貢献するためには、「社員自身の健康」が何よりも重要と考えています。健康であることは、社員自身および家族にとっての幸せな生活を送るための礎であり、会社が健全に成長するための経営基盤となります。
経営者と従業員が一丸となって健康の維持・増進に向けた健康経営の取り組みを積極的に推進することで、心身共に健康でやりがいを持って働ける職場環境を構築してまいります。

 

東邦ホールディングス株式会社 代表取締役CEO 兼 CFO 枝廣 弘巳

◆推進体制

当社グループでは、代表取締役CEO 兼 CFOが健康経営の責任者となり、健康経営を推進しています。推進担当部門では、健康経営に関する課題の抽出や目標の設定、行動計画の策定などを行い、その内容については経営トップの承認を得ています。

◆当社グループの健康経営課題・目標・行動計画

健康経営に関する課題を抽出し、目標の設定および行動計画を立て、取り組みを実施しています。

課題

目標

行動計画

社員の健康管理 一般定期健康診断健診率100%
(2023年度受診率 97.7%)
・上長による部下への受診勧告
・上長が受診状況を把握する仕組み作り
社員一人ひとりの健康管理意識の増進 健康に関するセミナー・研修などを通して、
自身についての健康管理意識を向上させる
・健康に関するセミナーの実施
・健康管理アプリ活用の推進
・健康関連施策の実施
女性特有の健康課題についての理解 女性特有の健康課題についての理解を全社員が深める ・社内相談窓口の設置
・女性の健康に関するセミナーの実施
喫煙者・喫煙率 喫煙率低下 ・禁煙デーの設定など禁煙サポート体制の整備

◆ 当社グループの健康経営戦略マップ

評価指標 2021年度 2022年度 2023年度
定期健康診断受診率 93.1% 96.8% 97.7%
精密検査受診率 34.9% 30.9%
ストレスチェック受検率 82.0% 84.9% 84.4%
月平均残業時間 12.38時間 11.50時間 11.04時間
有給休暇取得日数 10.7日 11.9日 10.7日
有給休暇取得率 45.2% 50.2% 45.4%
アブセンティーイズム※1 2.5日
プレゼンティーイズム※2 84.8%

※1 アブセンティーズム測定方法:病気による休暇取得(遅刻早退を含む)の日数を従業員アンケートで聴取
※2 プレゼンティーズム測定方法:SPQ(Single-Item Presenteeism Question 東大 1 項目版)

◆ 主な取り組み

・オフィス内に健康器具、個人の身長に応じた歩幅サインやストレッチサインを設置
・休日の見直し(完全週休2日制、夏季休暇の増加)
・社内報およびオフィス内での健康情報の発信
・健康関連研修およびアンケートの実施(2023年度 実施回数:1回 受講率99.3% アンケート回答率38.7%)
・女性特有の疾患に関する研修およびアンケートの実施(2024年度 実施回数:1回 受講率96.5% アンケート回答率41.0%)
・健康フェアの実施(2024年度 実施回数:1回)
・食生活改善(栄養相談会の実施、ベジチェックの導入)

◆「健康経営優良法人2024」に認定されました

経済産業省と日本健康会議が主催する健康経営優良法人認定制度「健康経営優良法人2024」に認定されました。
大規模法人部門:東邦ホールディングス(株)、東邦薬品(株)、九州東邦(株)、(株)J.みらいメディカル
中小規模法人部門:(株)セイエル、(株)ネグジット総研

健康経営優良法人2024

※健康経営優良法人とは
健康経営優良法人認定制度とは、地域の健康課題に即した取組や日本健康会議が進める健康増進の取組をもとに、特に優良な健康経営を実践している大企業や中小企業等の法人を顕彰する制度です。
健康経営に取り組む優良な法人を「見える化」することで、従業員や求職者、関係企業や金融機関などから「従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる法人」として社会的に評価を受けることができる環境を整備することを目標としています。
詳細は経済産業省のウェブサイトをご参照ください。
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/kenkoukeiei_yuryouhouzin.html

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